今年の幕張メッセには、軽自動車ベースのキャンピングカーがたくさん出ていました。そこで、私なりにちょっと考えてみました。
今年も幕張メッセへ「キャンピング&RVショー」を見に行ってきました。既にキャンピングカーアウトドアジュニアのオーナーであり、
買い換えることも全く考えていない私としては、キャンピングカー界の情報収集と格安パーツ・グッズの入手のために行きました。もう一つは、
職場の上司のための情報収集です。
私の職場の上司がキャンピングカーにあこがれていまして、と言うより「定年後はキャンピングカーであちこち行きたい」
という具体的な考えをお持ちなのです。定年まであと数年、その間に目鼻を付けたいとか……。もっと話を聞いていくと、
軽自動車のキャンパーに興味がおありのようです。
幸い今年のショーには、軽自動車ベースのキャンピングカーがたくさん出ていました。「えっ!こんなビルダーでも作ってんの?」
という感じです。
私がキャンピングカーに乗っているので、色々な人と「キャンピングカーネタ」の話になります。そして、最近良く話題に上るのが
「軽自動車のキャンピングカー」。私の上司も同じノリでお話しされます。「テレビでやってたんだけど……」。
テレビでやっていたから軽キャンパーが注目されているのか、世間が注目しているからテレビで特集したのか。
いずれにしても、団塊の世代の大量定年退職を迎える今日、また余暇の過ごし方が欧米化してきた今日、
軽キャンピングカーは重要な話題の一つであるようです。マーケットとしては面白いから各ビルダーで作るんですよね。
ところでなぜ「軽キャンパー」なのでしょう。
一般世間の人は「キャンピングカー」は「図体がデカイ」「値段が高い」と言う先入観をお持ちです。そこへ登場した「軽キャンパー」。
「おっ、小さくて安いジャン。これなら俺にも手が届くなあ。」といったところでしょうか。
キャンピングカー(モーターホームと言うべきか?)のことが分からない人にとっては、「小さい」ことと「安い」
ことが重要なファクターなんでしょうね。実際に旅をしたとき、水(たっぷりのお湯)
とトイレと電気は無くてはならないことは分からないでしょうから。
実際にキャンピングカーを使っている方もこの3種の神器を否定される方もいます。(負け惜しみのようにしか聞こえませんが……)
「シャワーなんて要らないよ。食器を洗う水さえあれば。最近は温泉はどこにでもあるし。」はたしてそうでしょうか?
私は予定していた温泉が臨時休業だったとき、シャワーのありがたさを知りました。
「トイレなんか要らないさ。道の駅だってどこだってトイレはあるもん。」はたしてそうでしょうか?
冬に雪のあるところへ行くこともありますよね。用足しにわざわざスノトレを履いて、ジャンバーを着ていくのですか?一杯やっていい気分の時、
フラフラしてトイレまで行くのですか?「そうなんだよ。だからポータブルトイレ積んでんだよ。」はたしてそうですか?
積んでいれば使えますか?周りが囲われていないところで用が足せますか?トイレごと持って処理しに行くのですか?
「電気なんて要らないよ。だってキャンプだぜ。」はたしてそうでしょうか?
ではなぜ多くのキャンパーがホンダのポータブル発電機を購入したり、
最近のキャンピングカーにそれの搭載スペースが設けられていたりするのですか?
本当にキャンプならランタンの火にポータブルのガスコンロでもいいでしょう。でも、キャンピングカーを買う人たちは、
テントキャンプより快適な生活を求めているのではないですか?暑いところへ行けばエアコンが欲しくなり、電子レンジで調理したくなり、
髪はドライヤーで乾かしたくなるのではないですか。テレビだって見たくなりますよね。
結論から言えば、水(たっぷりのお湯)とカセットトイレと100Vの電気はモーターホームには必要不可欠なんです。
軽のキャンピングカーにそれらの装備はありません。「小さい」「安い」で買った人はやがて不満になり、少し「大きくて」「高い」
車に買い換えることになるのです。まっ、ビルダーとしてはそこをねらっているのかも知れません。
私も、キャンピングカーオーナーの良心として、そのことは上司に伝えています。
結局、軽自動車より少し「大きい」けれど絶対的には「小さく」、軽自動車よりは「高い」けれど絶対的には「それほどでもない」、
そして何より「水」「トイレ」「電気」の三種の神器を完備しているキャンピングカーアウトドアジュニアがベストだと思うのです。